あなたに最適な痔の治療法は?
痔の治療は主に、薬で治す方法と手術で治す方法があります。
そんなこと知ってる!と言われそうですね。
出来ることなら手術をしないで治したい!
たぶん、ほとんどの人が思っていることです。
のざきクリニックには年間3000人、おしりの悩みで受診される方がいます。
この中で、初めての受診で手術を決断される方は、10人に一人もいません。
10人中5人は薬で治ります。急に痛くなった、急に血が出た、など初めて痔の場合が多いです。
出血が止まらない、脱出したままで痛み止めを飲んでも我慢できない痛みがある、という方は早急に手術をした方がいい場合があります。
それ以外、以前から違和感がある、痛みはないが脱出したままになっている、排便時は手で戻している、時々出血する、というような症状のある方は、手術をして治すことも出来ますが、しないでおくこともできます。しないでおく、というのは完全に治るという訳ではありませんが、手術をしなくても薬である程度症状を抑えることができます。このような状態の場合、手術をするかどうかは患者さんのご希望によります。
手術をしないで何年も薬を使っている方もいます。しばらく薬を使ったけど、やっぱり手術をして治してほしいという方、いろいろです。痔以外の病気を抱えていらっしゃる方もいます。がんの治療が終わったら痔を治したい、という方もいます。痔の治療はあなたが治したいと思ったときが治すときです。せかすことはありません。
でも、何年も治らないのに薬を使っているのは、お金の無駄だけではありません。
医療の現場ではクオリティーオブライフ(人生の質)という考え方がもうずいぶん前から広がっています。命を長くすることだけが医療ではない、質のいい人生を送るために出来ることがあるなら、すべきではないか、ということです。
不快な症状を抱えたまま限られた人生を何年も過ごすより、今、治せるなら治しておいた方がいいと思いませんか?