人間の身体は、各臓器がそれぞれ密接に関連しあって機能しておりますので、総合的にとらえていくことが大切です。
医療は、専門化が進み、限られた領域にのみ集中していると、他の分野に疎くなる傾向があります。これからの医師は専門的知識と実践力をさらに深めるとともに、他の領域にもわたる幅広い診療能力を兼ね備える必要があると考えております。
もちろん内科医は豊富な知識と診断能力、外科医は手術手技に習熟し、常に新しい医療技術を学ぶことが必須ですが、同時に優しい、いたわりの気持ちをもって病者を理解することが医療の原点です。患者さまを全人的にとらえることこそ、正確な診断と治療につながると信じています。